モナリザタッチは、腟壁にレーザーを照射することで、腟の粘膜の状態を改善する腟の若返り治療です。若返りというと腟収縮といった外科的治療を想像するかもしれませんが、美容を目的とした治療ではありません。長い間に失われた腟組織の機能性を回復し、若返らせる治療なのです。 モナリザタッチとは
“ゆるんだ腟”は、自然老化過程において腟の径が増加した状態の事をいいます。出産や組織の弛緩のような、自然もしくは外傷によってもしばしば起こります。これらの場合は婦人科検診をしていただくことで、その原因をある程度特定し、子宮脱あるいは筋肉の関与しているトラブルを抱えていない腟の状態であることを診断することが必要です。フラクショナル炭酸ガスレーザー治療は、粘膜栄養状態の欠乏によりゆるんだ腟の改善に有効です。
乾燥、灼熱感、痛み、性交疼痛の改善が報告されており、またQOLにおいても改善を示しています。これらの結果は粘膜へのレーザー刺激のおかげであり、腟粘膜を再生し、若返らせることができたからです。このプロセスは細胞と組織に影響を与え、数週間かけて改善し、約1か月半で、より顕著な結果を実感できます。 モナリザタッチとは
いいえ。通常、麻酔は必要としません。もし、ご希望であれば麻酔クリームを塗布することもあります。 治療の流れ
治療後局所的に軽微な不快感を感じることもありますが、1〜3日後には通常の状態に戻ります。治癒期間中は、リフティングや熱いお湯への入浴、公衆浴場、運動などは避けることをお勧めします。より早い回復のためには担当ドクターの適切な指示に従ってください。
モナリザタッチ治療は、腟粘膜治療のために特別に設計されたフラクショナル炭酸ガスレーザーを使用して行ないます。治療は医療機関でのみ行われますが、通常、麻酔なしで行われ、切開したり縫合したりといった外科的手技ではありません。
重度の局部もしくは全身性疾患のある方を除いて、殆どの方が治療を受けることができます。一般的に閉経期の女性であればどなたでも対象になりますが、担当ドクターにあなたにとってモナリザタッチが最良の治療法であるかを判断してもらってください。
女性ホルモンの減少によって腟萎縮を生じ、より良い治療法を探している女性におすすめします。モナリザタッチ治療は、従来の外科治療や投薬治療と比較して、より手軽に、そして副作用なく改善できる理想的な治療です。
モナリザタッチは、閉経前後の女性に多くみられる腟萎縮と関係する様々な症状を改善するために開発された腟の機能回復をもたらす治療です。腟の乾燥、脆弱、粘膜の弾力性の欠乏などに対してこの治療を行うことで、不快なかゆみ、刺激、性交痛などを改善することができます。事実、レーザーの作用は、腟壁内の再水和作用をもたらすコラーゲンを刺激する理想的な方法であり、また腟組織の機能性を回復していきます。
治療は外来治療で行います。軽微な下腹部痛やごく微量の出血など一時的な不快感が報告されていますが、このような症状は1~3日ほどで消失します。