2017年6月4日、第17回日本抗加齢医学会総会(東京国際フォーラム)にて、共催ランチョンセミナーが開催されました。セミナーテーマは、「腟・外陰部および下部尿路系退行性変化に対するレーザー治療によるAnti-aging効果」と題して、2名の先生方にご講演をいただきました。
第1演者の太田博明先生には、加齢に伴う女性医療の現状と問題点など学術的な内容のお話を、第2演者の八田真理子先生には、外陰・腟萎縮レーザー治療「モナリザタッチ®」を実際に臨床でご経験された評価についてご講演をいただきました。 沢山の先生方にご参加いただき、立ち見が出るほどの盛況ぶりで、質疑応答も様々な議論が活発に交わされました。女性ホルモン「エストロゲン」低下による性器および下部尿路症状を統合的にとらえる「GSM」という新しい概念への関心も高く、セミナー終了後も興味深い内容だったとの高い評価をいただいたセミナーとなりました。
太田 博明 先生(日本抗加齢医学会理事 / 国際医療福祉大学臨床医学研究センター 教授/ 山王メディカルセンター女性医療センター長)
ご講演概要:細胞の新陳代謝のスピードは、加齢により低下する。女性においては加齢によるエストロゲン減少が外陰・腟萎縮症状や過活動膀胱などの不具合を生じさせ、QOLを低下させている。2013年国際女性性機能学会や北米閉経学会、国際閉経学会において採用されたGSM(Genitourinary syndrome of menopause)の概念に基づき、欧米では腟・外陰部および下部尿路系のTotal anti-agingにレーザーによるresurfacing治療がすでに進展している。
細胞の新陳代謝とエストロゲン低下に伴う女性の体の変化
VVA(外陰・腟萎縮)からGSM【閉経後性器尿路症候群】への概念の展開
更年期・閉経期の女性の健康ニーズと実態化
欧米で進展している外陰・腟レーザーresurfacing治療
八田 真理子 先生
(聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック八田 院長)
ご講演概要:更年期以降の女性の約半数が経験する閉経後性器尿路症候群(GSM)の不快症状を、「加齢による症状だから仕方がない」と諦め、放置している女性としばしば向かい合ってきた。これは、医療者患者共にこのGSMに対する認識の低さから、適切な治療がなされず、治療に消極的なことに起因する。
当院では、欧米では既に進展している腟・外陰レーザー治療「モナリザタッチ®」を2016年3月に導入し、150名245例を経験した。多くの症例で症状は顕著な改善傾向にあり、副作用やトラブルもなく、多くの患者から満足を得られている。
エストロゲン減少によるGSM症状の実態と患者ニーズ
腟・外陰レーザー治療「モナリザタッチ®」の臨床報告と患者評価
腟・外陰レーザー治療法の普及と女性のQOL向上への展望
2018年 | 第18回日本抗加齢医学会総会 共催:ランチョンセミナー |
2018年 | 第70回日本産婦人科学会学術講演会 |
2017年 | 第32回女性医学学会学術集会 共催:ランチョンセミナー |
2017年 | 第17回日本抗加齢医学会総会 |
2016年 | 第15回更年期と加齢のヘルスケア学会学術集会 第4回日本サプリメント学会学術集会 |
2016年 | 第11回日本レーザーリプロダクション学会 |
2015年 | モナリザタッチ国際セミナー |